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疲れた。。。

疲れて帰ってきた日ほど、刺激の強い展開より「何も起きない話」が沁みたりします。今回は、そんな「頑張らない日常」を描いたマンガを5作品選びました。大きな事件は起きません。それがいいんです。

1. ひらやすみ

定職なし、恋人なし、将来への焦りもなし。もはや「無敵の人」一歩手前な29歳フリーターのヒロト。ある日、近所のおばあちゃんに気に入られたというだけの理由で、一戸建ての平屋をポンともらってしまいます。人柄だけで家が手に入る時代が来てました。ただ、その背景にはヒロトの切ない過去があり・・・

そこに転がり込んできたのが、上京してきた従姉妹。何の生産性もなさそうな二人暮らしが始まるのですが、なぜかこれが妙に沁みるんです。「ちゃんとしなきゃ」を全力で手放しているヒロトを見ていると、こっちの肩の力まで抜けていきます。

しかも2027年1月からはNHKでまさかのアニメ化。実写ドラマもすでに話題済みという、フリーターにあるまじきメディア展開。岡山天音さんと森七菜さんが原作に忠実で素晴らしいです!!

2. サチのお寺ごはん

名前が「幸(さち)」なのに、これほど不幸を煮詰めたようなOLもいません。コンビニごはんで日々をやり過ごしていた臼井幸は、ある日お寺の坊主3人組につかまり、なぜか精進料理をごちそうになるハメに。もはや宗教勧誘の入り口みたいな導入ですが、そこから人生が地味に上向いていくので侮れません。

グルメ漫画としての実力も本物で、精進料理のレシピまで丁寧に付いてきます。読み終わる頃には「お麩じゃが」を試作したくなっている自分に驚くはずです。ドラマ化までされた完結作、全13巻なので、週末に一気読みしても罪悪感ゼロです。お寺や仏教にまつわる格言は自分の中にストックしたい言葉たちです!

「自炊、頑張らなきゃ」ではなく「とりあえず食べれば、それでよし」。このゆるさが、何もかも面倒な日にじわじわ効いてきます。

3. マイペースと歩く

人目を気にしすぎて、コンビニのレジすら緊張する中学生・近藤。その前の席に座るのが、寝ぐせを直す気ゼロで登校してくるマイペース男子・高橋です。もはや天然記念物レベルの「気にしなさ」を持つ高橋を前に、近藤の緊張がじわじわほぐれていく様子が、なんとも言えず愛おしい。

「常に気を張っていないと不安」という自覚のある人ほど、高橋のマイペースさに謎の安心感を覚えるはずです。刺激的な事件はほぼ起きないので、心拍数を上げずに読めます。今、自分が人の目を気にして、生活しすぎだと、気づくはずです。高橋の鈍感さもまたいい!!

子守唄的な役割さえ果たせる作品で、布団に入ってから読むのにちょうどいい静けさです。

4. おひとりさまホテル

月に1度、誰の予定にも合わせず、ただホテルで過ごすためだけにホテルへ行くアラサー女性が主人公。「それただの贅沢では?」というツッコミは野暮です。本人にとってはこれが立派な自己投資、いや、もはや生存戦略なのです。

実在するホテルが次々登場するので、読み終わる頃には気づかぬうちに「今度泊まりたいホテルリスト」がスマホのメモにできあがっています。財布への攻撃力がなかなか高い作品です。現実味はなかったりするんですが、どこか心は満たされる不思議な漫画です!

誰にも予定を合わせなくていい、気を遣わなくていい。そんな「ひとり時間の贅沢」を全力で肯定してくれる一冊で、「休み方が分からない」「休むと逆に疲れる」というタイプの人ほど、読んだ後に本気でホテルを予約したくなるはずです。

5. ホストと社畜

午前5時、新宿歌舞伎町の牛丼屋。これから戦場(オフィス)に向かう「社畜」直人と、たった今戦場(歌舞伎町)から生還した「ホスト」蓮が、隣の席でひたすら牛丼をかき込む。ただそれだけの15分間を描いた作品です。生活リズムが完全に逆再生している二人ですが、なぜか妙に息が合っています。

最初はただ隣で牛丼を食べるだけの関係だったのに、気づけば牛丼屋の外でも顔を合わせるようになり、直人が蓮の趣味に付き合ってみたり、蓮が直人の会社の愚痴を聞いてやったり。派手な事件は起きないのに、二人の距離がじわじわ縮まっていく様子に、なぜか毎話ページをめくる手が止まりません。

これから牛丼屋に行くと少し周りを見るようになってしまうかも!?

2026年の電子コミック大賞・男性部門賞を受賞済みという実績が、この中毒性が自分だけの錯覚じゃなかったことを裏付けています。

まとめ

5作品とも、共通しているのは「頑張らなくていい」という空気感です。刺激的な展開を求めていないときほど、こういう作品が効きます。気になったものから、ぜひ手に取ってみてください。

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